【ファッション・雑貨 業界】SNS広告クリエイティブのヒント8選!47枚を専業代理店のプロが分析/2023年7-9月
公開日
2023.12.11
更新日
2025.10.20

今回は、2023年7月〜9月にかけてリサーチした最新のファッション・雑貨業界カテゴリ全47枚を対象に、SNS広告でのクリエイティブの訴求とその表現方法のヒントをご紹介します!

まず全47クリエイティブに対して、それぞれのSNS広告クリエイティブから感じた訴求の分析を行い(当社で定義している全12訴求カテゴリ)、さらに5つの消費価値カテゴリに分類しました。
その結果、機能的価値が全体の57.5%と最も多く、次いで情緒的価値が25.5%、認識的価値が14.9%、経験的価値が2.1%、社会的価値が0%となりました。

さらに全体で最も大きな割合を占める機能的価値の内、インセンティブ訴求が63.0%、機能訴求37.0%、となりました。次いで全体の25.5%を占める情緒的価値においてポジティブ訴求が75.0%、共感訴求25.0%が続く結果となりました。
当社が定義する訴求の説明はこちらの記事よりご確認いただくことができます。
今回、ファッション・雑貨業界におけるSNS広告クリエイティブを分析したところ、訴求において下記のような特徴が見えてきました。
・ファッション・雑貨業界においては、消費者の生活を豊かに彩る製品であり、自分らしさや嗜好性といった、思考型と言うよりは感情型で検討される、関与度の高い業界であると言える。
また、訴求においては、下記のような様々なテクニックも見られました。
・着用イメージを添えてユーザー自身が着用するイメージを沸かせた上で、その特徴となる機能をコピーによって伝えること
・印象的なセールタイトル・期間といった情報を伝えることに加え、内容を魅力的に映すようなアイテムを添えることでセール情報を伝えること
・動画や媒体フォーマットの活用とあわせて、イラストや表情のある人物画像によって情緒に訴えかけること
・生活における課題をイメージやテキストによって伝えることで自分ごと化を促したり、共感を引き出すこと
・ファッショナブルなイメージとインパクトあるデザインで好奇心に訴えかけること
・生活での使用シーンと機能性の解説を動画で伝えることで疑似体験を促すこと
ファッション・雑貨(合計47)
・機能27(57.5%):機能10(37.0%)、インセンティブ17(63%)
・情緒12(25.5%):ポジティブ9(75%)、ネガティブ0(0%)、権威0(0%)、共感3(25%)
・認識7(14.9%):好奇心7(100%)
・経験1(2.1%):体験1(100%)、未来0(0%)
・社会0(0%):トレンド0(0%)、ステータス0(0%)、イミ0(100%)
※2023年7月〜9月の期間において当社にて収集分類
※訴求の分類方法は、広告情報のみで人が受けた印象をベースに分類
続いて、これらの訴求をどのようにクリエイティブで伝えるのか、具体的な表現方法のヒントをご紹介させていただきます。

・着用シーン × アイテム説明
ファッション品において、着用画像はユーザーが商品のイメージを明確にするうえで非常に大事です。ですが、見た目では分かりにくい機能性は別途テキストで補填すると伝えたい情報も伝えられるでしょう。
こちらのクリエイティブは着用シーンに、テキストでのアイテム説明を添えています。商品の機能性を訴求することができており、より商品理解と着用イメージが湧くクリエイティブになっています。

・セール開催のクリエイティブ
ファッション業界において、定期的なセールを実施しているところは多いでしょう。大事な収益拡大のチャンスですから、SALE情報はきっちりと伝えたいですよね。
こちらのクリエイティブは、SALE情報が真ん中に配置されており、かつデザインによって情報が目立つ構成になっています。期間もしっかりと目立つように記載されておりますので限定感もアピールされています。
また、SALE商品にしっかりと興味を持ってもらう為、トレンドがありユーザーに欲しいと思ってもらえるアイテムを敷き詰めることでSALEへの参加意欲を湧かせるクリエイティブになっています。

・コミカルな動画クリエイティブ
商品がありふれており、既に同類のものを持っているユーザーにとっては、情緒的なデザインで訴えかけて目に留めてもらうことも有効かと思います。
こちらはイラストがベース背景となっていますが、人物は表情豊かな実写素材を使用しています。イラストベースだからこそ、表情のある顔部分が強調され、コミカルさが目をひきます。魅力的な素材を邪魔しないようテキスト情報は最小限に、控えめに配置されています。

・コレクション広告
洋服を綺麗に見せるためのポージング写真も有効ですが、こちらは着用シーンを使用したクリエイティブになります。穏やかな雰囲気の写真ですので、それだけで着ている時の着用感(着心地、暖かさ)が伝わります。
一方でメイン写真では商品を十分には見せていないためコレクション広告フォーマットを使用することで商品単体の写真もしっかりと見せています。

・インパクトのあるアイロンがけのシーン
共感訴求においては、生活課題をクリエイティブで見せることで自分ごと化を促すことが大事です。
こちらのクリエイティブはアイロンの手間が省けるシャツの広告ですが、アイロン時の写真アングルに工夫をすることでインパクトを狙っています。視線を惹きつけた後、アイロンが手間だという悩みコピーで共感を誘い、それを省ける解決アイテムを並べることでユーザーの興味を誘います。

・悩みの吹き出し×想起アイテム
こちらも生活中に発生する悩みを訴求したクリエイティブです。
吹き出し内に悩みを配置することで共感を誘いつつ、日の丸構図により商品に目が行くようなデザインにしています。周りに、悩みに関連するアイテムを配置することで悩みをより具体的にイメージさせることも期待できます。

・好奇心をそそるデザイン
この業界においては、やはりファッション性、ブランドや商品コンセプトをしっかりとアピールしたいですよね。好奇心を誘うためにはやはりインパクトと工夫が必要です。
こちらのクリエイティブは、まずブランドカラーを活用して背景を全面赤にすることで力強い印象を持たせています。テキストは手書きにすることでメッセージ性を高めています。
また、素材も1枚目は"着こなし"を意識したトータルコーディネート写真を、2枚目は特徴的な商品手持ち画像を使用することでファッショナブルさを表現しています。

・生活シーン×縦型動画
ユーザーに商品の疑似体験をさせたい体験訴求においては、こちらのクリエイティブのように動画で生活シーンを見せることで、自分の生活と重ねての使用イメージがしやすくなるでしょう。商品の機能説明も語り口調で入れることでつい読んでしまいますし、頭に入りやすいと思います。
今回はファッション・雑貨業界のSNS広告クリエイティブにおける、訴求の傾向とその表現方法のヒントをご紹介させていただきました。
・機能訴求の表現においては、まず自分自身が着用するイメージを抱くことができる画像を配置することに加え、商品カラー等のアクセントカラーを使用して機能性のコピーへ視線誘導を図ることがテクニックとして挙げられる。
・インセンティブ訴求においては、セール情報をインパクトあるデザイン・文字組みで表現し、その周りに内容を魅力的に映すセール対象アイテムを賑やかに配置することで、セールをより魅力的に表現することができる。
・情緒訴求や、五感への訴え、疑似体験を狙う体験訴求における表現では、パッとひと目でポジティブな印象を抱くような配色、トーン、明るい人物表情やコミカルなイラストを活用すること、またその中で製品内容が伝わるように動画や媒体フォーマット(コレクション)等の活用を検討するといい。
・共感訴求においては、生活における共感しやすい課題をテーマに、それを想起させるイメージ画像を大きくインパクトをもって配置することや、課題テキストの吹き出し表現とその周りへ課題関連イメージ画像を配置することなどによってより訴求力を高めることができる。
・新規性ある商品や企画では好奇心をそそる訴求が活用されるが、そのようなケースの表現においては、魅力的なコピーと文字組み、手書き表現や、鮮やかな配色などでインパクトをもたせること、またそのコンセプトを伝えるファッション性やデザイン性を表す画像素材を組み合わせることで魅力的な広告を制作することができる。
いかがでしたでしょうか?ファッション・雑貨業界においてより良い広告クリエイティブを制作する手助けになれば幸いです。
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