【エンタメ・ホビー業界】SNS広告クリエイティブのヒント9選!76枚を専業代理店のプロが分析/2023年7-9月
公開日
2023.12.25
更新日
2025.10.20

今回は、2023年7月〜9月にかけてリサーチした最新のエンタメ・ホビー業界カテゴリ全76枚を対象に、SNS広告でのクリエイティブの訴求とその表現方法のヒントをご紹介します!

まず全76クリエイティブに対して、それぞれのSNS広告クリエイティブから感じた訴求の分析を行い(当社で定義している全12訴求カテゴリ)、さらに5つの消費価値カテゴリに分類しました。
その結果、機能的価値が全体の51.3%と最も多く、次いで情緒的価値が32.9%、認識的価値が11.9%、経験的価値が3.9%、社会的価値が0%となりました。

さらに全体で最も大きな割合を占める機能的価値の内、インセンティブ訴求が51.3%、機能訴求48.3%、となりました。次いで全体の32.9%を占める情緒的価値においてポジティブ訴求が88%、共感訴求12%が続く結果となりました。
当社が定義する訴求の説明はこちらの記事よりご確認いただくことができます。
今回、エンタメ・ホビー業界におけるSNS広告クリエイティブを分析したところ、訴求において下記のような特徴が見えてきました。
・エンタメ・ホビー業界は、わたしたちの生活に楽しさやワクワクを与えてくれる業界であり、スペックや損得といった機能性というよりは、人それぞれの好みといった感情型で選ばれる傾向がある。
・忙しい現代においては可処分時間も限られており、スマホで手軽に楽しむことができるオンライン型のサービスが伸びている。それらは低価格帯であることが多く、関与度は低く衝動的に選ばれる傾向が強い。一方で、毎月課金するようなサブスク型のサービス(動画配信サービス等)や、ダンスレッスンなどのコストも労力もかかる体験型サービスでは、高関与な製品として、しっかりと検討される傾向にある。
(今回の調査)
・今回のSNS広告クリエイティブの調査の結果、活用されている訴求TOP3は、情緒訴求、インセンティブ訴求、機能訴求となった。
・他業界と比べると、情緒訴求とインセンティブ訴求が多く活用されている傾向があるが、衝動的に選ばれやすい業界特徴からも、SNSフィード上での広告接触にてパッと「よさそう」「楽しそう」「お得なら試してみよう」と感じてもらえるような後押しが重要だからだろう。
・具体的には、ブックオフのSNS広告クリエイティブでは、「寄り道してく?」「いまなら20%オフ」を大々的に打ち出し、まずは気軽に来店してもらうことを狙った展開がされている。
・また、比較的高関与なダンスレッスンの広告クリエイティブにおいては、「会社帰り・買い物ついでに!」と、来店の労力や心理的ハードルを下げるような意図がみられた。また、Z世代に向けたかわいいデザインによって情緒的に訴えかけている。
・まとめると、この業界においては、消費者の限られた可処分時間を意識し、SNSフィード上において、パッと「よさそう」「楽しそう」とポジティブに印象付けることや、「手軽に、簡単にできる」「今ならお得」といった情報を伝えることで、労力や心理的ハードルを下げる工夫を検討するとよいでしょう。
エンタメ・ホビー(合計76)
・機能39(51.3%):機能19(48.7%)、インセンティブ20(51.3%)
・情緒25(32.9%):ポジティブ22(88%)、ネガティブ(0%)、
権威0(0%)、共感3(12%)
・認識9(11.9%):好奇心9(100%)
・経験3(3.9%):体験3(100%)、未来0(0%)
・社会0(0%):トレンド0(0%)、ステータス0(0%)、イミ0(0%)
※2023年7月〜9月の期間において当社にて収集分類
※訴求の分類方法は、広告情報のみで人が受けた印象をベースに分類
続いて、これらの訴求をどのようにクリエイティブで伝えるのか、具体的な表現方法のヒントをご紹介させていただきます。

・セットプランのクリエイティブ
サブスク型サービスにおいては、関与度が高いため、しっかりと検討される傾向にあります。決め手は様々あると思いますが、こちらのクリエイティブではブランドカラーを2色使用しグラデーションにすることで、そのサービス(動画サブスク)を知るユーザーにとってはサービスイメージがしやすいデザインになっています。
また、動画コンテンツをフィルム図形を用いて立体的に、流れるように配置することでコンテンツの充実が伝わります。目テキスト情報は日の丸構図で中央に配置することで控えめテキストながらも情報が目に行くデザインになっています。

・「歌で繋がる」の表現
新しいコンテンツは日々生まれており、そのコンセプトをしっかりとユーザーに知ってもらうためにクリエイティブも工夫をしていきたいですよね。
こちらはスマホでカラオケができるアプリの広告ですが、歌でコミュニティー繋がりができることを表現するために、2つのスマホ画像間に音符を被せるように配置しています。また、背景の点線と流体シェイプで、複数人いる様々なコミュニティを表現しています。

・ホビー業界×ユニークな企画ビジュアル
ホビー業界においては、衝動的に選ばれる傾向があるため、「良さそう」と感じてもらえるような訴求やデザインが重要になります。
こちらは、店舗への来店を促すリエイティブです。来店へのハードルを下げるため「寄り道してく?」というコピーを使用し、またそのコピーの動作に合った親指モチーフを全面に押し出したデザインにしています。また、オファー情報の文字組や色合いを工夫することでインパクトあるデザインになっています。

・「もらえる!」の表現
「楽しそう」と思ってもらえるための表現として、こちらのクリエイティブはサービス内容であるクレーンゲームを活用したデザインになっています。サービス内容が一目で分かりますし、商品をつかんでいることで商品をGetした時のわくわく感も想起させます。

・Z世代 × ダンス体験
習い事など、しっかりと検討される関与度の高いサービスにおいては、いかにハードルを下げ興味を持ってもらうかが大事です。
こちらのクリエイティブは、「会社帰り・買い物ついで」と通うことに対する労力や心理的ハードルを下げるコピーを使用しています。また、ターゲットであるZ世代に合わせたかわいらしい色合いやあしらいで「楽しそう」「かわいい」と情緒的に訴えかけるクリエイティブになっています。

・イラストで情緒的な訴求
こちらも、素材を用いて楽しい・面白そうという感情を誘うようなクリエイティブになっています。
メインのイラストが歌を楽しんでいる表情をしていますし、風や人の動きでなびく髪の毛や太陽の光で動きを感じ、音楽を楽しむ様子がより伝わります。

・”ソロ活”の訴求
トレンドワードを活用することで、ユーザーの興味を惹くこともテクニックのひとつです。
今回の"ソロ活”のように、デモグラフィック(人口統計学的属性)でなくライフスタイルといったサイコグラフィック(心理学的属性)の観点でターゲットの共感を誘うコピーは何かを考えることも大事になるでしょう。

・あなたはどの睡眠タイプ?
SNS上は多くの魅力的な情報が溢れているため、クリエイティブにおいてはまず目に留めてもらい、興味を持ってもらうことが大事です。
こちらのクリエイティブは、投げかけコピーを使用していますが、"睡眠”に言及していますので、多くのユーザーが気になるコピーになっていると思います。また、睡眠タイプの選択肢に商品のキャラクターを使用しているため、そのかわいさにも目が留まります。

・カラオケアプリ×歌うシーン動画
体験訴求においては、サービスの疑似体験をさせるような表現で、楽しさが伝わるようなクリエイティブにすると良いでしょう。
こちらは実際の使用シーンがあることでサービス内容のイメージがしやすく、楽しさが伝わる表情やフォント、コピーにすることで「やってみたい」と思わせるクリエイティブになっています。
今回はエンタメ・ホビー業界のSNS広告クリエイティブにおける、訴求の傾向とその表現方法のヒントをご紹介させていただきました。
・機能訴求の表現においては、豊富な映像コンテンツを表すフィルム表現や、歌に関するアプリを表すスマホイメージと音符の活用がみられ、エンタメ・ホビーのサービスを直感的に伝える図形の活用が一つのテクニックと言える。加えて配色やトーンによってコンセプトを表現することで広告クリエイティブの訴求力を高めることができるだろう。
・インセンティブ訴求においては、オファー情報をインパクトあるデザイン・文字組みで強調して表現すること、また企画の顔となる人物画像や、プロモーション商材を表すイメージ画像を添えることで、直感的に何がお得になっているのかを伝え、SNS広告をはじめとした広告クリエイティブの訴求力を高めることができる。配色としては黄色・赤色が多く活用されている印象。
・情緒に訴えかけるところでは、例えばZ世代向けなど、ターゲット属性にあわせたデザインを意識することで広告クリエイティブの訴求力を高めることができる。ソロ活といったトレンドワードの活用もみられ、デモグラフィック(人口統計学的属性)だけでなくライフスタイルといったサイコグラフィック(心理学的属性)の観点でターゲットを考えることも重要だと言える。
・また、多くの魅力的な情報にあふれているSNS上において、まずは目を留めてもらう、興味を持ってもらいその先へ遷移してもらうことが重要だと言える。エンタメ・ホビー業界ならではの、ワクワクすようなコピーや、魅力期なコンテンツ、やってみたいと感じさせるようなシーンを伝え、好奇心をくすぐる、疑似体験を促すようなアプローチも検討するといい。
いかがでしたでしょうか?エンタメ・ホビー業界においてより良い広告クリエイティブを制作する手助けになれば幸いです。
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