
今回は、2023年7月〜9月にかけてリサーチした最新の仕事・人材カテゴリ全260枚を対象に、SNS広告でのクリエイティブの訴求とその表現方法のヒントをご紹介します!

まず全260クリエイティブに対して、それぞれの広告クリエイティブから感じた訴求の分析を行い(当社で定義している全12訴求カテゴリ)、さらに5つの消費価値カテゴリに分類しました。
その結果、機能的価値が全体の40.0%と最も多く、次いで情緒的価値が36.9%、認識的価値が20.4%、経験的価値が1.9%、社会的価値が0.8%となりました。

さらに全体で最も大きな割合を占める機能的価値の内、機能訴求が97%、インセンティブ訴求3%、となりました。次いで全体の36.9%を占める情緒的価値においてポジティブ訴求が64%、共感訴求35%ネガティブ訴求1%が続く結果となりました。
当社が定義する訴求の説明はこちらの記事よりご確認いただくことができます。
今回、仕事・人材業界におけるSNS広告クリエイティブを分析したところ、訴求において下記のような特徴が見えてきました。
・仕事・人材業界は、仕事というすべての人に密接に関わるカテゴリーであることから、多種多様な価値観やニーズが存在する業界になっていた。
・今回の23年7-9月では、年収や待遇等の条件。いわゆる機能を伝える訴求が多くみられた。
・新しい場所や仕事へのチャレンジを後押しして情緒を訴求しているものや、キャリアに対する悩みに寄り添い共感を引き出すようなもの。業界に対して気になること、自分自身に何が向いているか?といった誰もが気になる情報を好奇心を刺激して伝えるクリエイティブなど様々な訴求の活用がみられた。
・仕事や、働き方というものに対して、人それぞれの多様な価値観があり、そのことに向き合って広告を考えることが必要だと言えるのではないか。
仕事・人材(合計260)
・機能104(40.0%):機能101(97%)、インセンティブ3(3%)
・情緒96(36.9%):ポジティブ61(64%)、ネガティブ1(1%)、
権威0(0%)、共感34(35%)
・認識53(20.4%):好奇心53(100%)
・経験5(1.9%):体験5(96%)、未来0(4%)
・社会2(0.8%):トレンド0(75%)、ステータス0(0%)、イミ2(25%)
※2023年4月〜6月の期間において当社にて収集分類
※訴求の分類方法は、広告情報のみで人が受けた印象をベースに分類
続いて、これらの訴求をどのようにクリエイティブで伝えるのか、具体的な表現方法のヒントをご紹介させていただきます。

・待遇条件を親しみやすく
仕事や人材業界の広告クリエイティブは信頼性を意識して、堅苦しい表現やイメージに感じることも多いですが、落ち着いた雰囲気で、やさしい表現を活用することでも、親しみやすさや信頼感を表現することができます。
こちらの事例では、情報を最低限に限定することで、情報の整理がされているので記憶に残りやすくなっているのではないでしょうか。

・「年収上がります」の表現
仕事へ求めるものとして重要な待遇、中でも年収などの数値をより魅力的に見せるためグラフ活用した表現が、仕事人材の業界では多くみられます。しかし単調なものになり他との差別化が難しい表現です。
こちらの事例では、年収が上がることをステップとし、喜んでいる人物素材が活用されています。その素材に合わせメインテキストの「上」を右上がりにしていることで、こちらのクリエティブ全体で上昇を印象付けています。

・アニメーション動画
アニメーション動画は、動きにがあることにより視線を誘導しやすく、イメージや自分ごと化を加速させる表現ではないでしょうか。
こちらの事例でも、ページのアニメーションに加えて、テキストでもアニメーションがあることにより目線の迷いなく情報へ誘導しているので、良い印象を与えることができるのではないでしょうか。

・魅力を引き立てる洗練されたデザイン
場所やスポットをイメージさせたい時には、写真を活用することが、良いのではないでしょうか。こちらの事例では、“蒲郡市”の海や山といった自然の魅力が伝わる写真を活用しています。これにより、「もしも自分が...」といったイメージや想像が加速できるのではないでしょうか。


・心がおどるデザイン
ポジティブな訴求は、仕事や人材の業界において新たな挑戦や、成長を後押しする意味合いになるので非常に調和しやすいのはないでしょうか。
上記2つの事例では、どちらも明るい表情が認識できる人物素材を活用し、明るい雰囲気になっています。また帯をコントラストの高いもの使用していることで、メインコピーも目出せて全体的なトーンとしてワクワクするような広告クリエイティブになっています。

・Z世代向けのデザイン
仕事や人材業界は、すべての人に密接に関わるカテゴリーかつ、多種多様な価値観やニーズの存在する業界であるので、こちらのようなZ世代の好みに合わせたような表現も活用してみると良いのではないでしょうか。こちらはデザインとしては、全体的にノスタルジックなカラーやタッチのイラストに対して、シンプルなメインコピーのみという構成になっていますが、常体の文末表現であることで訴求として共感を働きかけているのではないでしょうか。

・質問の投げかけ×チェックリスト
ターゲットとなる人の共感を誘う表現として、こちらの表現は活用しやすいのではないでしょうか。イメージ化を加速させ、ニーズや悩みの整理ができるので、一段深い企業の魅力や効果を説明できる構成のクリエイティブではないでしょうか。

・LINEトーク風
モチーフのデザインは好奇心を掻き立てる表現として活用しやすいのではないでしょうか。また普段よく利用しているサービスや日常で目に触れる機会が多いものをモチーフに設定することにより、より一層惹かれる表現となります。ストーリー性やその先を意識して制作してみると、より強い印象を持たせることができるのはないでしょうか。

・可能性診断
診断系の表現は、広告に訪れた人の目を惹く魅力的なコンテンツになります。特に全体のトーンを統一していることによって、魅力の増加が期待できるのではないでしょうか。
こちらの事例では、全体的に手書き風にしていることにより、仕事の堅苦しいイメージにならずに柔らかいイメージで訴求することができているのはないでしょうか。

・テキストのみの表現
テキストのみの表現でもコントラストを活用して情報の強弱を視覚的に分かるようにすることで、訴求力のある広告クリエイティブとすることができます。
着物文化というコピーに対し、日本の伝統色の活用により、コピーの説得力をより強めているのではないでしょうか。

・陸上自衛隊の募集広告
表現としての構図やデザインによる勢いをうまく活用することで訴求力アップが期待できます。こちらの表現では、コピーをイタリック(斜体)にして行ごとに配置を工夫することで、写真を大きく配置させることと、躍動感の2つをアップさせています。
今回は仕事・人材業界における、訴求の傾向とその表現方法のヒントをご紹介させていただきました。
・仕事というすべての人に密接に関わるカテゴリーかつ、多種多様な価値観やニーズの存在する業界であることから、年収や待遇等の条件などの機能を伝えるものが訴求として多くみられた。
・機能訴求においては、仕事に求めるものとして重要な待遇、中でも年収などの数値をより魅力的に見せるためグラフを使用した図解によるアプローチが目立った。
・情緒訴求においては、新しい場所や仕事へのチャレンジを後押しするような情緒へ訴えかけるようなものや好奇心の湧くような表現を活用している印象。
・幅広く様々な訴求があるが、それに応じて表現方法も多くなっており、すべての人と密接に関わる期待や悩みなどの感情と常に隣り合わせであるため業界の特徴とマッチするようなデザインを始め、メッセージの伝え方などにはより一層の気遣いと工夫をが必要。
いかがでしたでしょうか?仕事・人材業界においてより良い広告クリエイティブを制作する手助けになれば幸いです。
当社では、広告クリエイティブのトライをどこよりも多く行い、より深い訴求と表現の開発、さらなる売上拡大を実現するご支援をしております。
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